今はなんだか落ちぶれてしまったGAINAXが劇場用アニメーションとして制作したのがこれ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』です。
今や超大御所の人となってしまったスタッフが20代の頃に作ったアニメ。オタキングの岡田斗司夫さんやエヴァの庵野秀明さん、貞本義行さん、などが制作に参加しています。上記のイラストも貞本義行さんが描かれたものです。今と結構タッチが違いますよね。私はこの頃のタッチが今でも好きです。
このアニメーション、『ものすげー!面白い!』って感じでもないと思います。私はものすげー好きでですが。この映画も10回以上は観ており、それだけの鑑賞数にも耐える内容です。例によってあらすじなどはwikiでどうぞ。
この映画の面白い(すごい)ところはいくつもありますが、いくつか挙げると
最後に挙げた「レイプ未遂シーン」は今の感覚ではすごいな、今じゃ無理だな、と思います。前の会社の先輩は、高校の文化祭でこの映画を全校生徒での鑑賞会があったらしいんですがレイプ未遂シーンで全校生徒が凍りついた、というエピソードをお持ちでした。
このアニメで基本的にすごいところが、地球良く似た星、国、文化、一言でいうと異世界を緻密に作り上げられている点です。そのあたり一端を垣間見るには岡田斗司夫さんの動画をご覧になると早いでしょう。
岡田斗司夫ゼミ#251(2018.10)異世界に打ち上がるロケット!オネアミスの翼を大解剖〜ゲーム・マンガ、すべてに応用可能な【異世界】構築法
いろいろ語るときりがないので最後にひとつ。
この映画でロケット打ち上げシーンがあるんですが、そこはもう手描きアニメーションの最高峰、コレ以上の手書きはもはや不可能、と思われるほど素晴らしいシーンです。スピルバーグの『プライベート・ライアン』でオープニングのノルマンディ上陸作戦シーンを観るだけでも価値がある!のと同じ様に『王立宇宙軍 オネアミスの翼』はロケットの打ち上げシーンを観るだけでも価値があります!それだけは強くおすすめいたします(ちなみにこのシーンを描いたのがあの庵野秀明さんになります)。