なんか、おかしなことになっている、と思う。
きっかけは新型コロナ感染症対策の緊急事態宣言による外出自粛要請だ。橋下徹さんやら大阪府知事の吉村さんやら多くの人が言っていたとおり「補償のない自粛要請は都合がよすぎる」というやつだ。その後、ある程度の補償はなされたけれど、これをきっかけに「休むのは休んでいいけど補償はしないよ、だってお願いだし、休んだとしたらそれは自己判断なんだから補償なんてしませんよ」という考え方がオッケーなんだ、と世の中の人が思ってしまった思う。
だからなのか、うちの会社が政府の雇用調整助成金を得るため7~9月の三ヶ月間に休業を決めて政府からの雇用調整助成金をもらおうと、と決めた。ついては、全社員は7~9月の間に8日間休業しなさい、休業する日は自分で決めていいという。
正直なところ、3~5月あたりはコロナのせいでそれほど忙しくもなかった。うちの会社は在宅勤務になったのだが、はかどらない在宅勤務でもなんとかなるような仕事量しかなかった。しかし、コロナ後、今はなんだかとても忙しい。これまでの分を取り戻さなくてはならないためか、営業活動が盛んだ。そんななか、7月はオリンピックの名残か変なところで4連休もあるし、8月もお盆休みが結構ある。なので正直、さらに8日も休業している余裕はない。しかし、雇用調整助成金をもらうためには全社員8日間休業する必要がある。というか、そういう書類が必要だ。
なので、うがった見方をすると会社は「休業って申請してくれたけど働きたかったら働いてもいいよ」と言っている風にしか思えないだ。政府に申請する書類と勤務実態が必ずしもイコールである必要は会社にはないのではないか?と思ってしまう。
別のところでの問題もある。極めて個人的な問題でもあるが、在宅勤務があまりに長期間続いているため妻の機嫌がすこぶる悪い。「旦那元気で留守がいい」が良いようで私が家にいるのが我慢できずストレスが半端ないらしい。嫌われたものである。
さて、アフターコロナやらwithコロナやら言われているいるけれど、結局損をするのは下々の人々のような気がしてならない。私としては産業革命以降、ずーっと続いてきた右肩上がりの大量生産大量消費の世の中が循環型社会に切り替わるきっかけになればいいのに、と思っている。たぶんそうしないと地球が保たないような気がしてならないのだ。このままいけば1000年保つかなぁ?と漠然と思っている。漠然と。